まさかの1-4にて大勝。ドイツ代表のように世界トッププレイヤーがいるというわけではないが、選手層は日本代表の方が厚く見えるし、何よりチーム一丸となっていることが大きな勝因と感じた。そして、個人的には"森保"監督の続投は反対派だったけれど、内容・結果共についてきてるし、戦術的にもドイツ代表に勝った。ドイツ代表が酷すぎたというのもあるけれど、これは次のワールドカップも期待したくなるような内容。
今回見えた課題として、中盤の選手層が薄く感じたこと。現状、中盤は"遠藤"、"守田"、"鎌田"の3人がベストメンバーたが、個人的に今回のサブメンバーでこの3人の代わりになる選手はいない気がする。今回は"守田"と変わって"田中"が出場したが、"遠藤"の代わりとなれるような選手はいなかった。終盤、"遠藤"は疲れがはっきり見えたし、親善試合ならともかく、連戦が続くような試合(W杯など)で交代させるべきはチームで替えが利かない選手である"遠藤"。少しでも疲労を抜いて、次戦に備えさせるべき。"鎌田"のポジションには"久保"だったり、今回は代表に招集されていないが、いま本調子の"南野"が代役を務めることができる。だからそこ"遠藤"、"鎌田"の2ボランチして、"遠藤"の控えに"守田"を充てるのがいまは1番現実的な気もする。それか"遠藤"、"守田"の代わりになるような選手がこれから台頭してくることに期待するか。個人的に"旗手"は期待している。
※及第点6.0(日本代表)
▼GK
*12* 大迫 敬介 6.5
失点シーンは難しい対応だった。それ以外は無難な対応を見せた。今後の課題はハイプレスをかけてくる相手に対してのビルドアップがどこまで上手くできるか。
▼ DF
*2* 菅原 由勢 7.0 (84分OUT)
"ニャブリ"への守備を怠らず、積極的なオーバーラップも参加して、右サイドを有利にした。攻守でほんとにすばらしいパフォーマンスを披露。先制点のアシストとか最高でした。
*4* 板倉 滉 6.5
"板倉"と"遠藤"の間にポジションを取る"ギュンドアン"のマークにやや苦労はしていたが、"ハヴァーツ"のマークと、右サイドのカバーで"ニャブリ"にうまく対応して、結果的に"ギュンドアン"のパスコースをうまく消していた。"冨安"ともにラインコントロールも意識して高いディフェンスラインをキープできていた。まじで安定してる。
*16* 冨安 健洋 7.5
左サイドと中央のカバーで"サネ"に対応。また両足蹴れる強みを活かして、ビルドアップ面でもいいロングフィードを展開。利き足じゃない左足であんなに蹴れるのすごいな。
*21* 伊藤 洋輝 6.0
"サネ"のドリブルには苦戦したが、それでもなんとかついていき、ドイツ代表の狙いである、"サネ"の個人技で剥がされて失点というような形を作られずに粘ったことは高評価。
→*3* 谷口 彰悟 6.5 (59分IN)
5バックのオプションで出場したが、"板倉"、"冨安"とともに安定したディフェンス力を披露。3センターバックのオプションや、第3センターバックの控え選手としても今後の安定した戦力として計算できるのはとても大きい。特に"冨安"は怪我しがちだから。
→*19* 橋岡 大樹 (評価なし) (84分IN)
▼ MF
*6* 遠藤 航 6.5
"ギュンドアン"のマークに苦労したが、相変わらずのデュエルの強さとセカンドボール回収力には目に光るものがあった。失点シーンにて"ギュンドアン"の対応に後手を踏んでしまい、起点を作られてしまったのは残念。"遠藤"1人のせいではないため、チームとして改善は必要。
*5* 守田 英正 6.5 (75分OUT)
前半は守備時に"ヴィルツ"の対応に苦しんだが、攻守で豊富な運動量を見せた。守備で粘りを見せながら、2列目からの飛び出しも積極的だったのがとても好印象。結果には直接繋がらなかったが、この繰り返しは絶対いつか活きてくるはず。失点シーンにて"ヴィルツ"のマークを捨てて、"ギュンドアン"にプレスをかけたのは結果論としてよくなかった。そのせいでフリーとなった"ヴィルツ"に"伊藤(洋)"がマークに行き、さらにフリーとなった"サネ"にゴールを決められてしまった。"遠藤"が"ギュンドアン“に対して後手を踏んでいたとはいえ、対応が間に合っていないようには感じなかったため、マークの受け渡し等で改善は必要。
*8* 鎌田 大地 7.5 (59分OUT)
攻撃時のポジショニングがほんとにうまい。相手に捕まらない位置に移動するし、"鎌田"がいるサイドから日本代表の攻撃が始まる。守備時もバランスを見ながらプレスをかけて、"ジャン"を消していた。個人的には交代してほしくなかった選手。
→*17* 田中碧 6.0 (75分IN)
プレー強度は"守田"に比べて落ちてしまうのは難点だが、豊富な運動量で攻守で躍動。短い出場時間でもしっかり結果を残した。
▼ FW
*14* 伊東 純也 7.5 (75分OUT)
"ニャブリ"の対応をする"菅原"へのカバーや"シュロッターベック"へドリブルを仕掛けてクロスを上げきる勝負強さ、2列目の飛び出しからの先制点など、1G1Aをマーク。右サイドを何度も上下運動した。
*9* 上田 綺世 6.5 (59分OUT)
"ズーレ"捕まることなくポストプレーで攻撃の起点を作ったり、積極的にゴール前に飛び出して2得点目をマークするなど、ストライカーとしての仕事を全うした。この強度を今後も保ちつつ、得点を奪うことができれば、日本代表の長年の課題だったストライカー不在を解決できる。1vs1を1つ外したのは"テア・シュテーゲン"の距離の詰め方がうまかったとはいえ、ボールの置き所も悪かったし勿体無い。
*7* 三笘 薫 6.5 (84分OUT)
"キミッヒ"の対応が少しうまかった故、決定的なチャンスを生み出すことはできなかったが、1vs2でもドイツ代表にとって脅威となるドリブルを披露した。"サネ"と1vs1をする"伊藤(洋)"のカバーに回ることも少なくなかったため、高い位置でプレーする機会も少なかったが、カウンター時のボールを収める起点役などで無駄なボールロストをすることなく、自分たちのペースを作れる強みを見せれたことは好印象。
→*20* 久保 建英 7.5 (75分IN)
交代直後に不用意なボールロストがあったが、それ以降は圧巻のパフォーマンス。短い出場時間で2アシストをマーク。"テア・シュテーゲン"との1vs1のリスクを避け、ゴールを"浅野"に譲った判断力と、1vs1時のドリブルとパスの使い分けがすばらしすぎて、とても21歳とは思えない。
→*18* 浅野 拓磨 6.0 (59分IN)
"上田"比べてポストプレーで起点を作る流れは作れなかったが、持ち味のスピードを活かして何度も"リュディガー"の背後を取ろうとしたことはグットポイント。"リュディガー"の意識が"浅野"に逸れる分、右サイドのカバーが遅れ、"伊藤(純)、"久保"がいい形で1vs1を仕掛けることができていた。
→*10* 堂安 律 (評価なし) (84分IN)
厳しいなぁ。"堂安"が悪いわけじゃないんだけど、"伊藤(純)"、"久保"が良すぎて、わざわざ"堂安"を出すメリットがない。むしろ体力的にしんどそうだった"遠藤"のポジションで選手交代すべきだったと思う。"堂安"は踏ん張りどころ。