クリスタル・パレス戦から休暇がおよそ3日ほどしかなかったシティとアスレティック・ビルバオ戦から1週間以上休暇期間があったマドリー。明らかに体が軽く調子良さそうなマドリーに対し、明らかな疲労が見えたシティの選手たちだが、1st Legのアウェゲームで引き分けというのは割と勝利に値する価値があるのではないかと思う。
※及第点6.0(マンチェスター・シティ)
▼GK
*18* シュテファン・オルテガ 5.5
チャンスがあったとすれあ、2失点目は防げたかもしれない。1、3失点目はノーチャンス。ビルドアップ面でも落ち着きがあった。
DF
*25* マヌエル・アカンジ 5.0
“ロドリゴ"、"ヴィニシウス"対応に苦戦。マドリーの守備ブロックを崩すためにはサイドで優位な状況を作りたかったが、カウンターに備えるためか"ベルナルド"へのサポートが少なすぎたことが残念。
*5* ジョン・ストーンズ 5.5
偽CBが正直、賛否両論ありそうな展開。当然ボール保持時は中盤の枚数が増えるからビルドアップがしやすい。実際に"フォーデン"の同点弾は"ストーンズ"が2列目の位置をとったことで"カマヴィンガ"を釣り出し、一瞬"フォーデン"をフリーになったからミドルシュートが打てたというメリットがある。しかし守備時はディフェンスラインより高い位置にいる分、"アカンジ"のカバーに間に合っておらず、右サイドから何度も崩されることがあった。
パフォーマンス面でいうとビルドアップはすばらしいが、守備時はあまり高い強度を保てなかった。
*3* ルベン・ディアス 5.5
デュエル時はフィジカルを活かした粘り強さを見せたが、守備の軽さがところどころ見えた印象。ロングボールの対応、ポジショニングなどなど。
オウンゴールは運がなかった。
*24* ヨシュコ・グヴァルディオル 7.0
対人守備の強さでは"フェデ・バルデ"を圧倒。まさかの逆足ミドルシュートでゴラッソ叩き込むのえげつない。
▼MF
*16* ロドリ 5.0
ボールロストがやや目立った印象。"ロドリ"がボールを持ったあとにボールの出しどころがなかなか前になく、ときどき"フォーデン"が顔を出してるくらいでなかなか前に差し込めず、下げようとしたタイミングをよく狙われた。
*8* マテオ・コヴァチッチ 5.0
監督からの指示なのか、"ストーンズ"の偽CBの恩恵を活かせないポジショニング。ボール保持時は"ストーンズ"、"ロドリ"でボランチを組む以上、"コヴァチッチ"がさらに1列高い位置取って、背後を取る動きだったり、起点を作るような動きを取れたら、マドリーの守備ブロックをもっと崩すことができたはず。個人のパフォーマンスは悪くなかったとは思うが、組織で崩すことができなかったのは"コヴァチッチ"がボランチで浮いていたからと思う。ここらへん"ペップ"監督は絶対分かってるはずだが、どういう意図なのか。
*47* フィル・フォーデン7.5 (87分OUT)
途中消えた時間帯もあったが、マドリーの守備陣に対して唯一脅威となっていた選手。"リュディガー"、"クロース"の間でうまくポジションを取ったり、"カマヴィンガ"の背後を取ったりとマドリーの守備ブロックの綻びを探していた。2得点目のミドルシュートゴラッソすぎる。
▼FW
*20* ベルナルド・シウバ 6.0
先制点となったFKはすばらしすぎた。しかしシティの攻撃が停滞していた中で、なんとか状況を打破しようと積極的にボールを運んで仕掛けようとしたが、"メンディ"にボールを取られずも抜き去ることはできず、"クロース"、"カマヴィンガ"に囲まれてボールロストしてしまうこともあったのはもったいない。
*9* アーリング・ハーランド 4.5
シュートはおろかポストプレーすらなさなかさせてもらえず、"リュディガー"、"チュアメニ"に完封された。狭いスペースにもランニングできる"アルバレス"のような選手出てこられる方がよっぽど怖い気がする。
*10* ジャック・グリーリッシュ 6.0
シティの公式MOMになっていたが、個人的には悩む。シティのポゼッションが安定しない時間帯においては、ボールキープ力を活かすことでマイボールにできていたのがポイント。ボールを失わなず運べる選手は貴重だが、1-2で負けている局面のときはやはり点を取りに行きたい。その時、対峙した"カルバハル"の脅威になるようなプレーはできなかったと思う。1st Legアウェーゲームの中、最悪引き分けてもいいという状況で結果的に引き分けたという観点で見ると、不調だったシティに安定感をもたらしたとしてMOMは理解できるが、勝ちに行く試合という観点で見るとやはり物足りなさがある。2nd Legのエディハドでは当然勝ちに行くだろうから、次は"ドク"起用っぽそう。
→*19* フリアン・アルバレス (評価なし) (87分OUT)